Panda Calendarを開くと、カレンダーの上をパンダがのんびり歩いています。一見シンプルなこのアニメーションですが、完成するまでにそれなりの時間がかかりました。
今日はそのパンダの話をします。
アイコンも、キャラクターも、妻が描いた
うちのアプリのビジュアルはすべて妻が担当しています。絵を描くのが好きで、Panda Calendarの開発が始まったとき、真っ先に「アイコンのデザインは私がやる」と言いました。
最初にいくつかのデザイン案を見せてもらったとき、「パンダ」のアイコンがありました。丸くてかわいい、シンプルなパンダです。「これがいちばんかわいいね」という意見は家族全員一致していて、即決でした。
妻の考え方はシンプルで、「かわいければダウンロードしてもらえる」です。機能より見た目、という発想はエンジニア的ではありませんが、結果的にその通りになりました。アプリをリリースしたとき、最初にレビューを書いてくれた何人かが「アイコンがかわいかったから入れてみた」と書いていました。
「パンダを歩かせたい」という要求
アイコンがパンダになったことで、「せっかくだからカレンダーの中でもパンダを動かしたい」という話になりました。これは私が言い出したことです。
妻に「カレンダーを歩いているパンダのイラストを描いて」と頼みました。歩く動作を複数コマ描いてもらって、それをアニメーションとしてつなげる作戦です。
妻がコマを描く。私がプログラムで動かす。シンプルな役割分担ですが、実際にやってみるとなかなか大変でした。
「なんか動きが変」との指摘
最初のバージョンを見せたとき、妻の感想は「なんか動きが変」でした。
コマの切り替わりが速すぎる、動きがカクカクしている、歩くスピードがリアルじゃない——確かに言われてみるとそうでした。「ちゃんと歩いているように見える」という基準は、思ったより高い。
コマのタイミングを調整して、動きになめらかさを加えて、速度を変えて、何度も見せては「まだ変」「もう少し遅くして」を繰り返しました。
最終的に「まあこれでいいんじゃない」というOKが出るまで、けっこうかかりました。何時間、というより何日かかったかの話です。
「遊び心」がアプリを開く動機になる
パンダを歩かせることに実用的な意味はありません。予定の確認には何の関係もない機能です。
でも、カレンダーを開いたときにパンダがいると、なんとなく和みます。「今日も予定確認するか」という気持ちになる。義務感より楽しさで開くカレンダーの方が、続けやすい。
こういう「無駄かもしれないけどあると嬉しい」部分を大切にしたいと思っています。レビューに「パンダがかわいい」「パンダが癒される」と書いてくれる方がいると、作ってよかったと感じます。
妻は今でも「かわいければ全部うまくいく」と言っている
Panda Calendarのビジュアル全般は今でも妻が担当しています。アイコンの更新、スタンプのデザイン、新機能のビジュアル確認——妻の「かわいい」フィルターを通過したものだけが採用されます。
エンジニアの自分には「かわいさ」の感覚は正直よくわからないのですが、妻が「これでいい」と言えばそれが正解、という運用でうまく回っています。
パンダを歩かせるのに、答えは「何日も」かかりました。でも、その何日かはなかなか楽しい時間でした。